塩トマト。

五十集での熊本・八代フェアで数多くの特産品を扱わさせていただいている。そのなかでも今回の目玉で、今が収穫のピークを迎えた塩トマト。何やら名前だけを聞くと、しょっぱいトマトを連想するが、実は土壌の塩分濃度が高い干拓地で栽培されている特別栽培トマトで、糖度8以上のものをそう呼んでいる。そのなかでも今回は13〜15度の高糖度のものをご納入いただいた。

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規格外商品からブランド品へ 

一般のフルーツトマトは、水分を少なくする栽培方法で糖度を高めてが、塩トマトには、海水のミネラルがたっぷり含まれ、甘味と酸味のバランスがしっかりあり、歯ごたえがある。塩分濃度が高い干拓地で栽培されたトマトは水分を十分に吸い上げられず、大きくならない。小さいトマトは市場での評価が低く、規格外品として地元消費か廃棄処分にされていたものである。しかし徐々に人気が高まり、今では八代を代表するブランド品となっている。トマトが嫌いな子供たちが喜んで食べるという評判が広がって評価を上げていったというその歴史には生産者の方々の並々ならぬ長年の努力を垣間みることができる。顧みて、漁業や水産業にも大いに参考になる事例であり『商品開発』、『売り方』について大きなヒントがある。

塩トマトの旨さの秘密

塩分というストレスを与えているため、株が枯れるのが早く、同じ畑で塩分濃度が異なり、場所により実らない部分がある。大規模な農園を所有していても大量に塩トマトが取れるという保証はない。八代は地下水が自噴している場所が多く、生活用水や農業用水として使われていることで、淡水の量が減り、海の圧力も相成って帯水層に海水が侵入し、地下水に混じる。ハウス内の水分を制限する栽培において、地表が乾くので塩分を含む水が水蒸気となって遡上し、塩分は地表に蓄積される。地表部分の塩分濃度が濃くなると、トマト自身の樹液も濃くならないと吸い上げられないので、樹自体が濃縮され濃度が濃い高糖度な塩トマトが出来上がるという仕組みである。

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 しっかりとした歯ごたえ、甘味と酸味の絶妙なバランス、風味・コクが口いっぱいに広がる

美味しいものを熱意をもってしっかり売り続けて行くことの大切さが次世代にしっかりと技術として継承されている。東日本大震災による津波の塩害対策として宮城県での農地復興と農業再生のための大きな役割も担っている。今回、海、自然、、お魚などの事を『』を通じて考える良い機会をいただいた。

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八代特産品の『サラたま』とともに


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